解説!IKEDA×グランドセイコー 2018コラボモデル vol.1 | グランドセイコー

カタログに載らないグランドセイコー、ということで前回”販売店限定モデル”について記事にさせていただきました。

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本記事では、そのこだわり(外装)について写真を交えてお伝えしたいと思います。

まず、2018年のテーマは”すだち”

首都圏では高級食材として扱われているという話も聞く、徳島を代表する特産物です。
そのテーマに基づき、今回はグリーンをメインカラーにモノづくりを行っています。

それでは製品を見ていきましょう。

グリーンの文字盤

前述のとおり、今回はすだちをテーマにグリーンを文字盤色に使用しています。
グランドセイコーのラインナップとしてのグリーンは珍しく、SBGH261(プレミアムウオッチサロン限定)SBGC017(マスターショップ限定)など特別なモデルに用いられることが多いカラーです。

2014年に国際的な賞を獲ったSBGJ005も深緑ですね。

SBGV241では、文字盤には彫りも入れておらず画像ではフラットな印象ですが、実物は光の具合によって雰囲気が変わる複雑な色を採用しています。

明るいところではうっすらと刷毛目が見える文字盤。GS,秒針、ミニッツマーカーの黄色とのコントラストが美しい

明るいところではうっすらと刷毛目が見える文字盤。GS,秒針、ミニッツマーカーの黄色とのコントラストが美しい

メタリック調で、よく見ると放射線状に刷毛目がはいっているのが確認できる文字盤は、セイコーの高い文字盤製作技術を活かしたもの。

インデックスは視認性の高いグランドセイコースタイル、そしてGSロゴと秒針、ミニッツマーカーが金色になっています。

深い緑と金色のコントラストが、フレッシュなすだちの断面を連想させますね。

44GSをベースにしたケースデザイン

今回のコラボモデルでは、”グランドセイコーらしさ”をはじめてデザインで表現したとされる44GSのデザインを現代的に解釈しなおした、現代版44GSケースを採用。このケースを使用したモデルはマスターショップ以上の取扱店でしか販売されていないため、そこだけを見ても流通量が少なく所有欲をくすぐるモデルといえますが、手にして実際に眺めた時の感動はそれを上回ります。

ケース中央の厚さとケースの縁の厚さの差がよくわかる。縁まで行くとリューズの半分以下の厚さしかないため、着けた感じは非常に良い。

ケース中央の厚さとケースの縁の厚さの差がよくわかる。縁まで行くとリューズの半分以下の厚さしかないため、着けた感じは非常に良い。

「燦然と輝くウオッチ」を目指したそのケースデザインは、面を極限まで磨き上げるザラツ研磨とよばれる職人技をふんだんに使い、キラキラと輝き立体感のある造形は写真ではうまくお伝えすることができません。

また、ケース横からの写真でもわかる通り、ケース中央から縁に向かってかなり絞り込んであるため装着したときに厚さを感じさせず、着けた感じが非常に良いのもこのケースの特徴です。

全体の雰囲気

艶やかなケースと見やすい文字盤。

艶やかなケースと見やすい文字盤。下の写真と比べると少し文字盤が明るく発色している。

ラグ、ベゼルをポリッシュ仕上げにしたケースは、角がしっかりと立っていて立体的な印象です。眺める角度によって移り変わる陰影が、他のケース以上に強調されて非常に趣があります。

クラシカルなディテールを持ちながらも、ブレスレットを含めた全体的な雰囲気は現代的な時計としてまとまっている。

クラシカルなディテールを持ちながらも、ブレスレットを含めた全体的な雰囲気は現代的な時計としてまとまっている。文字盤の色は上の写真より少し暗め。角度により少し雰囲気を変える。

クラシカルなディテールのケースを持ちながら、ブレスレットを含めた全体的な雰囲気は現代的な時計。コマはポリッシュとマットで磨き分けがしてあり、全体的な雰囲気を落ち着いたものにしています。


いかがでしたでしょうか?
時計も装飾品のひとつである以上、やはり見た目は大事ですよね。
文字盤、ケース、ベルト・・・。
池田オリジナルGS、2018モデルについて、今回は外装を中心にまとめさせていただきました。

次回は、搭載ムーブメント、そして付属するオリジナルクロコダイルベルトについてご紹介させていただきます!

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